電子機器内部配線の検査
電源装置内部の配線は歩留まりに直接影響
電源装置(Power Supply Unit, PSU)は整流器、インバーター、変圧器などを内部に含み、異なる電源間での変換を行います。その内部には各種部品により制御・調整・補助回路が構成されており、その複雑さから組み込みや配線のミスが多発し、歩留まりに大きな影響を与えます。
電源装置の内部構造は複雑であり、製品検査の難易度が高い
電源装置内部の部品や配線は複雑であり、検査対象の背景が干渉してしまい視覚的な認識・判断を誤らせることが多いです。一方でワイヤーは容易に変形する部品であり、作業者によって異なる配列や経路で組み込まれてしまいます。これらのファクターにより目視や従来式の光学検査では品質管理が非常に困難となります。
学習したAIにより欠点を正確・高精度で検知し、不良品を取り除きます
SOLOMON社製検査ソフトウェア、SolVisionのAIプラットフォームのセグメンテーション技術により、様々な色のワイヤーや端子への接続状態を学習することが可能です。正常と異常の定義を柔軟にはっきりと区別できます。それにより配線ミスや欠点を高精度で検知し、不良品を排除することが可能です。
配線位置と欠点の検査事例
配線順序:赤 – 白 –青

NG:接続ネジ欠落

NG: 配線順序ミス

配線順序:赤 – 白 – 青 – 黒

NG: 配線順序ミス

NG: 配線順序ミス
